18年8月号
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、いよいよ8月になり、夏本番といきたいところですが、今年は雨ばかりでなかなか夏を感じることができませんでした。涼しい日が多いので、過ごしやすいのですが、夏はやはり太陽が見たいところです。
ところで、私はこの時期になると独特の緊張感があります。それは、税理士試験です。今となっては関係ないのですが、3年前までは毎年緊張感が張りつめており、それがいまだに抜けないようです。税理士試験というのは、毎年8月の第1週の平日3日間で行われます。全11科目のうち5科目に合格すれば晴れて税理士試験合格者となります。この5科目というのは、1回で取らなくてはいけないわけではなく、何年かかっても良いから累計で5科目に達すれば良いのです。もちろん1回で5科目受験することもできますが、一発合格者というのはここ10年以上出ておりません。ちなみに私は6年かかりました。早いか遅いかは何とも言えません。試験科目は、簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、固定資産税、事業税、住民税で、それぞれの合格率が、10%前後。最終的な合格率が、2%前後です。5科目に合格すると、国税審議会というところから合格証書が届けられ、名前が官報に載るので官報合格なんて言い方もします。実はこの官報合格者は、全体の税理士のうち40%程度なのです。他は税務署を退官した人や、大学院卒で試験免除の人、公認会計士、弁護士などです。税理士の平均年齢は60歳位ですので、いかに退官して税理士になった人が多いかがわかります。サラリーマンですと60歳でピリオドを打つところですが、税理士はまだまだ折り返し地点です。私は今34歳ですので相当若い税理士ということになります。また、父が亡くなったのは61歳でしたので、これは税理士としては、一番働き盛りの年齢でした。誠に無念だったでしょう。父が亡くなったのも6年前のこの暑い時期でした。私は、暑くなるとこの独特の緊張感を胸に、合格できたことの安堵感に浸っております。そして見えなくなってしまった背中に追いつこうと、合格発表のない勉強に日々努力しております。
敬具
平成18年7月末日
税理士 宮村吉徳
18年9月号
拝啓 暮夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、皆様は夏休みを有意義に過ごせましたでしょうか。私個人的には久しぶりに高校野球に熱中してしまいました。想像を超える東京勢の頑張りに感動し、野球の面白さを実感しました。私は野球をやった経験はないのですが、観るのは大好きで、どういう訳か小学生の頃から大の阪神ファンなのです。数年前まではよくハッピを着て外野席で応援していたものです。今は税理士会の野球部に所属してじっくりとベンチを温めております。税理士が野球部?と思われるかもしれませんが、東京税理士会の各支部にはそれぞれ野球部があって、支部対抗の試合をやっているのです。税理士って何やってるの?全くそのとおりだと思います。しかし、このような活動が意外と情報交換の場所となり、私のような新米税理士にとっては貴重な情報源の一つにもなります。私は父親の影響もあるため、支部活動には積極的に参加しております。正直言って若い税理士はあまり支部活動には参加していないように感じますが、私は支部活動を通じて色々なことを経験しております。独立開業している税理士というのはある意味孤独な職業で、団体行動が苦手な人が多いような気がします。だからこそ、こういう組織の中に入って、一つの歯車として動くことも貴重な体験になります。
ところで、税理士ってどういう職業なのでしょうか?税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、 納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命としています(税理士法第1条)。要するに税金を徴収する側(国)と、徴収される側(納税者)との間に立って、法律に定められた税金を計算するといったところでしょうか。しかし、実務はもっと奥深い。もっと人間くさい。一人前の税理士になるには勉強と経験が欠かせないと実感しております。数字の裏に秘められた人情や非情といったドラマを経験して、本当の先生に成れるようにこれからも精進してまいります。
敬具
平成18年8月末日
税理士 宮村吉徳
18年10月号
拝啓 錦秋の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、夏も終わり空が高くなってきますと、いよいよ税務調査のシーズンがやって参ります。税務調査にシーズンなんて本当は無いのですが、8月のお盆過ぎから11月末までが、比較的税務調査の多い時期になります。私の経験によると、個人ですとこの時期が最も多く、法人ですと申告書を提出してから5〜6ヶ月過ぎた時期に調査が行われることが多いようです。私は、税理士登録してから2年半で20〜30件の税務調査を経験してきました。今回はその税務調査で私が感じたことを述べようと思います。
まず、若い調査官は熱心なあまり非常に細かい調査になりがちです。大きな指摘事項が無いと、なおさらどうでも良いことをほじくる傾向があります。そして、調査の内容をいちいち上司に報告しますので、結果が出るまでに時間がかかります。よく税務署OB税理士が最近は調査が下手だと言いますが、若い調査官はまさにその通りだと思います。そして、中堅クラスの上席調査官は個性にあふれています。やたらとおしゃべり好きな人もいれば、黙々と自分の仕事だけをこなす人もいます。上席になるとある程度は自分で判断できますので、交渉がしやすい(税金を負けてくれる?)感じがします。さらに、部長クラスの統括官は自信たっぷりという感じがします。私が最終的に税務署に交渉に行くと、だいたいこの統括官が出てきて結論をまとめます。また、このクラスが調査にくると、なにかネタ(税金が取れる証拠)をもっています。このネタをもってこられたら、まず太刀打ちできないだろうと思います。そして、トッカンと呼ばれる特別国税調査官がくると、まさに調査のプロという感じです。このクラスは、比較的規模の大きい会社が多く必ず2人で来るのですが、話がうまく、目が鋭くて、調査も的を射ていることが多いです。そして交渉してもその場で結論が出るので、比較的調査が早く終わる傾向があります。私が調査の立ち会いをすると、調査官からよく「先生おいくつですか?」と聞かれます。私は正直に「34です。」と答えますが、やはりこんなに若い税理士が立ち会うことはあまり無いようです。私は、こいつナメてるな・・・と感じながら笑っておりますが、それを逆手にとった交渉をします。最近の調査は昔ほどひどいことはしてきません。話せば分かる場合もあります。だからこそ、その交渉をするために税理士が必要なのだと思います。
税務調査。それは、皆さんはできれば経験したくないことかもしれません。しかし、調査によって従業員の不正が発覚することもあります。税務調査は必ずしも会社にとってマイナスなものではありません。むしろ調査が入ると言うことは、業績が良いからだと考えて、堂々としているのが一番良いと思います。私は、税理士として皆さんの期待に応えるべく結果を残し、経験を積んで、日々精進して参りたいと思います。
敬具
平成18年9月末日
税理士 宮村吉徳
18年11月号
拝啓 紅葉の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、秋も深まり紅葉のシーズン到来です。当事務所は毎年この時期に慰安旅行を行います。今年は日光と鬼怒川温泉で、日頃の疲れを癒して来る予定です。そして、これからやってくる年末調整、確定申告に向けて、さらに気を引き締めるために、スタッフ一同、華厳の滝に打たれてこようと思います・・・。滝に打たれるのは冗談ですが、良い時期ですので、身も心もリフレッシュして、サービスの向上を図る所存です。1日中事務所にこもっていると、良いアイデアも生まれませんので、たまにはスカッと仕事を忘れて、新鮮な空気を脳みそに送り込むのも良いと思います。皆さんも、何とか都合を付けて、気の合う仲間と小旅行を楽しんではいかがですか。自然の芳香剤とBGMは、最高の癒しになると思います。
ところで、皆さん、電子申告ってご存じですか。聞いたことがある方も多いと思いますが、この電子申告がいよいよ本格化してきそうです。ここ最近、税務署も電子申告をものすごくアピールしております。税理士会も動かざるを得ないような状況です。果たしてこの電子申告とは、何者でしょうか。簡単に言えば、インターネットで税務申告や各種届出、納税ができるというものです。今まで紙で提出していたものが、データで送信できるということです。一見便利そうですが、納税者にとっては何かメリットがあるのでしょうか。税務署にとっては、いままでの莫大な量の書類(紙のデータ)が無くなって、電子データで保存できるわけですから、いち早く実行したいところでしょう。ところが、納税者は今までと何も変らないどころか、面倒な届出をしたり、電子申告用の機材を購入したり、税務署の収受印の押された申告書が保存できなくなることになります。これじゃぁ誰もやらないよ。と、ついつい思ってしまいます。税理士に申告を頼んでいる人は、税理士が代わりにやりますので、何も心配はありません。私も、電子申告の届出や機材購入など、準備はしてあります。しかし、あえてわざわざ電子申告にする必要性は、今のところ感じられません。もし、電子申告控除や調査の見送りといったインセンティブ効果があれば、魅力的なのですが。私は、世の中の流れを見ながら、絶好のタイミングで皆様にお勧めしたいと思います。もし、どうしても電子申告がしたいという方がおりましたら、ご連絡下さい。
敬具
平成18年10月末日
税理士 宮村吉徳
18年12月号
拝啓 師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、早いもので今年も残り一ヶ月になってしまいました。皆様は今年一年を振り返ってみると、どうだったでしょうか。新聞やニュースでは、景気回復といった話題がよく取り上げられました。私自身もよくその質問を受けました。しかし、現実離れしていると感じる人も多かったのではないでしょうか。確かに数値だけで見れば、税収も上がって景気は良くなっている模様です。でもなぜ実感が無いのでしょうか。それは良いところが良すぎるからだと思います。分かりやすく言えば、学校で自分のクラスの頭の良い子達が、100点を取ってクラスの平均点を上げているような感じです。隣のクラスの子に凄いねって言われても、何のことやら・・・。なんて感じるのは私だけかもしれませんが、この流れについて行くのか、我が道を行くのか、遠くから見守るのかは、皆様次第です。私は皆様の道先案内人であり、後押し役でありたいと思います。大切なのは、皆様が今後どうなりたいのかを明確にすることだと思います。自分のクラスのどのポジションに居たいのかを考えてみて下さい。私は皆様のよき相談役である担任の先生になれるように、日々精進して参ります。
ところで、皆様のお手元には国税庁から平成19年1月分以降の源泉徴収税額表は届いているでしょうか。来年1月から、また源泉税額が変わりますのでご注意下さい。さて、この税額表ですが、18年分と比較してみると、かなり税額が低くなっています。あれ?税金が安くなっているぞ。そう感じる方も多いと思います。確かに源泉所得税は安くなっていますが、その代わり住民税が高くなるのです。国から地方への3兆円の税源移譲が行われるためです。個人が払う税金は、変わっていないのです。いや、むしろ定率減税(本来の所得税額の20%をカットすること)が全廃になるため、高くなっているのです。危うく勘違いするところでした。本当は税金が高くなっているのに、安くなったように思わせる見事なテクニックです。
景気回復による定率減税の廃止。お上は数値だけの景気回復により、民間の懐事情が良くなったと思っているのでしょうか。税金を徴収することよりも、使用方法にも見事なテクニックを見せてほしいところです。
敬具
平成18年12月
税理士 宮村吉徳
19年1月号
二世税備士の独り言
新年、明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、いよいよ平成19年が始まりました。今年はどんな年にしようか、いろいろと考えているところだと思います。私自身も今年は、飛躍したいと思います。今までの経験を生かし、自分の考えを形にして、大空へ羽ばたきたい。そんな思いを胸に秘め、新年をスタートしようと思います。
ところで、昨年の夏頃から当事務所の会計ニュースにこのような手紙を同封しているのですが、思いのほか評判が良かったので、今年からタイトルを付けて毎月発行して行こうと思います。2世税備士の独り言。このタイトルにもちゃんと意味があるのです。2世というのはご存知のとおり、私は父、大蔵の志を継いでこの仕事をしているということです。税備士というのが私のセールスポイントの一つです。実は私は国家資格というのをいくつか持っているのですが、そのひとつが税理士です。これは当然ですが、この資格を持っていないと皆様の申告書を作成することができません。税理士の前に取得したのが、整備士です。これは二級ガソリン自動車整備士で、二十歳頃に取得しました。税理士と整備士。全く関係の無い両者ですが、この二種類を持っている人は、なかなかいないと思います。たまたま発音が似ているだけですが、無理やりこじつけるとすると、整備士は別名カードクターとも呼ばれます。それなら税理士はタックスドクターと言ったところでしょうか。私は皆様の会社や生活に関する税金の、良き相談役となれるドクターになりたいと思います。税金に備えるサムライ。ちょっと無理があるかもしれませんが、私個人的には税備士という響きが気に入っております。最後の独り言と言うのは、私の考えを素直に言いたいという考えです。独り言で嘘をつく人もいないでしょう。私は皆様となかなかお会いする機会もありませんし、お話しする機会もあまりありません。私は、大蔵の息子の吉徳という税理士がどういう人間なのかを少しでも知ってほしいので、これから少しずつ自己紹介もかねてこのような手紙で伝えて行きたいと思います。これから可能な限り、2世税備士の独り言を続けて行きたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
平成19年1月
税理士 宮村吉徳
19年2月号
二世税備士の独り言
拝啓 春寒の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
新年が明けてあっという間に1ヵ月が過ぎました。今年は暖かい日が多いですね。そういえば、東京ではまだ初雪が降らずに記録を更新中です。私がおじいちゃんになったときに、孫にむかって「昔は東京でも雪が降ったんだよ」なんてことは、言いたくないものです。大人になってからは雪が降ると困るようになりましたが、雪を感じることができないのも寂しい気がします。
さて、もうすぐ確定申告シーズンの到来です。会計事務所にとっては1年で一番忙しい時期になります。また、この時期は税務署も大変込み合います。税務署に用事があるときは、なるべくこの時期は避けたほうが良いでしょう。この確定申告期(毎年2月16日〜3月15日)は、個人課税部門(所得税の担当)だけでは手が足りないため、他の部門からも応援に行くようです。そのため、個人課税部門以外は非常に手薄になっている気がします。また、ちょっとした裏話ですが、法人課税部門の調査官は確定申告の応援に行くのが嫌だから、わざとこの時期に税務調査をする人もいるようです。こちらとしては迷惑な話ですが、実際2月の調査というのは意外と多い気がします。いずれにせよ、この時期は会計事務所にとっても税務署にとっても、非常に活気だっていて一種のイベントのような感じがします。
ところで、最近税務署と公の場で会合を開くと、必ず電子申告の話をします。耳にタコができるほどです。他の税理士と話をしても電子申告の良さがどうしても分からない。ただ時代の先端を行くならやはり電子申告なのでしょうか。諸外国では電子申告が強制適用の国もあるようです。日本も負けてられない、のでしょうか。今の段階ではまだメリットが少ないと思います。人によっては、電子申告の方が便利な人もいるのでしょうが、いかんせん不便に思えてしまいます。電子申告した後に添付書類は郵送で送る・・・。訳が分かりません。しかし、税理士が電子申告しなければ、国からひどい仕打ちを受けてしまいそうです。上からは、1件でも良いから電子申告してくれと言われます。はぁ〜?ますます訳が分かりません。電子深刻。税理士にとっては本当に深刻になりそうですが、頑張ります。 敬具
平成19年 2月
税理士 宮村吉徳
19年3月号
二世税備士の独り言
拝啓 早春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
暖かい日が続き、今年は桜の開花も早そうですね。そろそろお花見の準備をしている人もいるのではないでしょうか。それはちょっと気が早すぎますね。そういえば先日、自宅のベランダで蝶を見ました。気が早すぎたのか飛ぶ元気もありません。かわいそうに、暖かすぎて浮かれて羽化してしまったのでしょうか。温暖化の影響がこんな小さな命にまで影響しているんだとしみじみ感じました。
さて、只今確定申告の時期の真っ只中ですが、この時期、私のような新米税理士はある仕事が待っております。それは税理士会が行う確定申告の無料相談です。一定の会場を借りて、税理士が申告書の書き方を指導したり、申告書の受付をしたりするものです。これが意外と大変で、実にさまざまな納税者が訪れます。税理士は税務署の人間だと思っている人や、税金を眼の敵にしているような人がいて、「なんでこんなに税金を払わなくちゃいけないんだ」とか「役人のくせに」など、ここぞとばかりに文句を言われたりします。ここは税務署じゃありませんからと言っても、聞く耳持たずで、言いたいことを言ったらさっさと帰って行きます。また、対応する税理士も実にさまざまで、あきらかに偉そうな人もいれば、納税者の自宅まで行って書類を探す人もいます。こういう経験を重ねると、自分はどういうタイプの税理士なのか少しずつ見えてくるような気がします。税理士同士の仕事っぷりを比較する機会なんて、なかなかありませんからね。結構良い経験をさせてもらっている気がします。
ところで、所得税の確定申告は翌年の3月15日までにしなくてはいけないということは、皆さんもご存知だと思うのですが、還付の申告期限は翌年から5年間ということは、ご存知でしょうか。数年前に多額の医療費を支払ったとか、多額の損害を受けたというような人がいたら、是非ご相談下さい。また、既に確定申告書を提出していても届出によっては税金が還付されるケースがあります。場合によっては気が早いお花見代ぐらいは税金が戻るかもしれませんよ。
敬具
平成19年 3月
税理士 宮村吉徳
19年4月号
二世税備士の独り言
拝啓 麗春の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
いよいよ暖かくなってきて、新年度の始まりです。都心では細身のスーツを着た新入社員達がウロウロしていることでしょう。また、新しい環境に期待に胸をふくらませている学生達や、自分の体よりも大きそうなランドセルを背負った小学生達も、新生活にワクワクドキドキしていることでしょう。実は、私の長女もこの4月から晴れて幼稚園に入園します。まだ3歳ですから本人はワクワクドキドキしないのでしょうが、親バカとしてはハラハラドキドキしております。幼稚園の入試?のときも、私が面接を受けたのですが、自分のこと以上に緊張してしまいました。この面接の予習?で一つのテーマに興味を持ちました。それは、自由と奔放の違いです。自由奔放ってよく言うけど、改めて考えてみるとなんだろう?ちょっと調べてみると、自由というのは一定の規律の中で好きなように振舞うこと。奔放というのは何の縛りもなく、ただ好きなように振舞うこと。似ているようで全く違います。これから社会で生きていくためには法律やルールに従って、その中で自分なりの自由を見つけていくのでしょう。また、法律やルールに従ってこそ本当の自由の喜びが味わえるのではないでしょうか。税務の世界でも同じことが言えます。法律に従った節税をして税金が安くなれば、これは喜ばしいことでしょう。しかし、法律に逆らった脱税をして税金が安くなっても、本当に喜べるのでしょうか。ばれたらどうしよう、という不安がいつも付きまとってくると思います。やはり正々堂々と自由に節税をして、役人や政治家に税金の無駄遣いを訴えたほうが、民間人としては気持ちが良い気がします。税金の無駄遣いこそ、自由を超えた奔放なのではないでしょうか。
さて、新年度になると税制改正が入ります。今年の目玉は減価償却制度の見直しでしょう。他にも、昨年話題になったオーナー社長の役員報酬の規制についても、早速改正が入りました。疑問点や不明点等がございましたら、遠慮なく当事務所まで御連絡ください。今年は4月1日が日曜日ですから、ウソは言いません。
敬具
平成19年 4月
税理士 宮村吉徳
19年5月号
二世税備士の独り言
拝啓 新緑の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
最近、急に暑くなったり、寒くなったりしております。春に3日の晴れ間なしとは、よく言ったものです。皆様も体調を管理して、風邪など引かないようにお気を付け下さい。せっかくのゴールデンウィークですから、万全の体調で楽しんで下さい。
ところで、先日マスコミを騒がせた林家正蔵脱税事件をご存じでしょうか。林家こぶ平が9代目正蔵を襲名した際の祝儀の一部が、漏れていたというものです。祝儀の一部で2,200万円ということですから、驚きです。いったい全部でいくらのご祝儀をもらったんだろう?落語家ってそんなに儲かるの?林家ってそんなにすごいの?こぶ平ってそんなにおもしろかったっけ?と、いろいろな疑問が湧いてきます。記事によると、今回の件は重加算税の対象になっているということですから、国税は悪質な脱税と見たのでしょう。税務調査で指摘された事項が重加算税の対象になると、その税額に対して35%の重加算税が課せられます。通常の指摘事項で修正申告した場合は、10%か15%の過少申告加算税が課せられますので、重加算税がいかに重たいかが分かります。重加算税の対象になるのは、所得金額や税額等の計算の基礎となる事実を仮装又は隠ぺいした場合です。会社や事業の収入になるものを、申告せずに自分のポケットに入れてしまったり、架空経費などを計上して申告した場合等です。一度重加算税の対象になると、税務署からマークされて、次回の調査も比較的早く来るようです。重加算税=脱税という認識があるようですね。
それにしても、今回の林家正蔵事件はお粗末です。芸人はお金に関してはおおまかでよいというしきたりがあると言っておりましたが、いい加減にも限度があると思います。3年間で1億以上の申告漏れをして、ど〜もスミマセン、じゃあ笑えません。もうちょっとおもしろいオチを期待してしまいます。峰竜太は3億脱税していた、とか・・・。
敬具
平成19年 5月
税理士 宮村吉徳
19年6月号
二世税備士の独り言
拝啓 若鮎おどる季節、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
だんだん暑くなってきて、スーツも夏物に交換しました。今年もクールビズは実行されるのでしょうか。半袖のワイシャツには少々抵抗があるのですが、ノーネクタイは結構楽です。仕事する気分にはなかなかなれませんが・・・。そういえば、今年は水不足が深刻化しそうです。子供たちはプールに入れなくなったりすると困るでしょう。大人も冷たいビールが飲めなくなると非常に困ります。今のうちから節水と節税には気を付けようと思います。
さて、先日、当事務所に所轄の税務署から、「先生の事務所にお邪魔したい」という連絡が入りました。しかも副所長を含めて3人も。私はすかさず「調査ですか」と訪ねました。税理士に税務調査が入ることは決して珍しいことではありませんし、私も開業3年目ですのでそろそろ来るかなと思っていた矢先でした。「調査ではないですよ、ちょっと挨拶に行くだけです。」と言っていますが、信用ならん。しかし来られて困ることもありませんので、十分警戒しながら、いつでも良いですよと、返事をしました。その後、調査を受ける社長の気持ちが良く分かりました。どうにも落ち着かない。何を聞かれるのだろうか。あれはまずかったかな。イスは足りるかな。と、さまざまな心配をしました。そして1週間後、その日が来ました。私は精一杯の平静を装って、笑顔で出迎えました。すると、3人のむさくるしいお偉いさん達は、私の心境とは裏腹に、非常になれなれしく話を進めていきます。話は小1時間で終了し、私の緊張は良い意味で裏切られました。話の内容は、電子申告の推進に協力して欲しいというものでした。私は、自分自身の確定申告は電子申告でやりましたし、思っていたよりも簡単、便利だったので快く承諾しました。しかし、当初のシステムに比べれば相当便利になったものの、まだまだ改善すべきところもあると思います。言いたいことは言いました。電子申告については、今後はやらざるを得ないでしょう。また、機会があったら語りたいと思います。とりあえずは、ホッ・・・としました。その夜の冷たいビールの味は格別でした。
敬具
平成19年 6月
税理士 宮村吉徳
19年7月号
二世税備士の独り言
拝啓 大暑の候、ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
梅雨入りしたというのに、なかなかまとまった雨が降らないので、今年の水不足もいよいよ深刻化してきそうです。梅雨時はしっかり雨が降って、梅雨明けはカラッと晴れるような、メリハリのある空模様を期待しております。
さて、先月の住民税の通知に驚いた方も多いのではないでしょうか。国から地方への税源移譲による影響で、住民税額が大きく変った人も多いと思います。しかし、所得税と住民税を合わせた税額は今までと変っておりませんので、安心して下さい。ところで、この住民税に関することですが、「ふるさと納税」というのをご存じですか。最近、新聞やテレビでも耳にすることが多くなりました。これは、地方から出てきて東京などの都心部に住んでいる人が、自分の住民税は生まれ育った故郷に納税できるという制度です。これについては、賛否両論で結論はまだ出ておりませんが、私個人的には少々無理があるように思えます。確かに、都心部に集まってしまう地方税を分散することはよいと思いますが、その根拠が「故郷」というのは、非常に曖昧だと思います。地方を転々として、都心にきた人にとっては、いったいどこが故郷になるのでしょうか。これぢゃあ石原都知事を納得させることはできないでしょう。しかし、財政困難な地方にお金が必要なのも事実でしょう。それなら、故郷にこだわらずに、納税者が自分の好きな地方に納税できるようにする、というのはどうでしょう。そうすれば、地方の役人も競争心が芽生え、一生懸命働いてサービスも良くなるかもしれません。更に、国税についても、納税者が自分の税金の使い道を選べるようになれば、日本全体の公共サービスが良くなるかもしれません。そうすれば、納税意欲も湧いてきて、ますます働きがいのある国になるのではないでしょうか。国家公務員もある程度の危機感を持って仕事してもらわないと困ります。でも、窓際であくびしながら、天下り先を考えているような人たちは、自分の首を絞めるようなことは絶対しないでしょうから、実現するのは難しいんだろうなぁ・・・。 敬具
平成19年 7月
税理士 宮村吉徳
19年8月号
二世税備士の独り言
拝啓 灼熱の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
いよいよ夏本番。選挙演説のスピーカーの音がセミの鳴き声へと変わり、暑さも本格化してきました。夏バテしないように、幻の魚と呼ばれかねない鰻を、今のうちに十分味わっておこうと思います。夏休みの予定は決まりましたか。当事務所は、スタッフが交代で休暇を取りますので、特に夏休みはありません。お盆休み中でも遠慮なくご利用ください。
さて、参院選でもあえて争点にされなかった消費税議論ですが、はたして今後はどうなるのでしょうか。前首相が自分の就任中には増税しないと断言したため、必然的に現首相(?)のときに増税すると考えられています。消費税はいずれ上がるだろうと考えている人は多いと思いますが、はたして本当に増税は必要でしょうか。確かに諸外国に比べれば、日本の消費税率は低いようです。しかし、それを言うなら、先に高すぎる法人税率を下げるべきですし、日本はその使途に問題があります。税率が上がった分、公共サービス等が良くなれば、文句も出てこないと思うのですが、今のままでは使途を説明しても、説得力に欠けてしまいます。ところで、増税するなら消費税率は何%になるのでしょうか。現在は5%ですが、この内訳は国税4%で地方消費税が1%です。この地方消費税(1%)の考え方は、法律上は国税(4%)の25%です。これをふまえて税率を考えると、全体で8%だと端数が出てしまうため、ちょっと難しそう。国税と地方税のバランスを変えない、又は端数を出さないのであれば、10%しかありません。しかし、もし本当に10%になったら、日本の経済は相当影響があると思います。過去の例を見ても、消費税導入、増税の直前はとても景気が良くなり、その後は一気に下降しました。今回もその傾向が現れるのは間違いないと思います。しかも、税率が倍になればいったいどんな影響があるのでしょうか。例えば、増税前に100万円の金(金地金)を105万円で買い、増税後に110万円で売ります。あっという間に5万円儲かります。あれ、意外と美味しい話かもしれないぞ。現に過去の例を見ても、増税直前は金の輸入量が目覚しく増え、増税後は激減です。転んでもただでは起きない日本人。皆さんはどう思いますか。 敬具
平成19年8月
税理士 宮村吉徳
19年9月号
二世税備士の独り言
拝啓 初秋の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
ようやく猛暑の日々も峠を越えたようで、これからはどんどん空が高くなって、過ごしやすい日々が続くことでしょう。しかし、今年の夏は暑かった。夏は暑くて当たり前ですが、最近の暑さは異常な気がします。気温が体温よりも高い日が何日あったことでしょう。地球温暖化現象も深刻化してきています。できることから少しずつ対策していかないと、大変なことになってしまうかもしれません。
ところで、今我が家には、昨年の冬にスタッフからもらったカブトムシの幼虫が成虫になり、ひと夏を終えてまた卵を産み、数十匹の幼虫が誕生するという、自然界のサイクルが行われています。卵を産んだ成虫は力尽き、その幼虫がグングン成長していきます。その様子を観て私は、中小企業の事業承継もこうやってうまく行けば良いのになぁと、つい考えてしまいました。いま中小企業の事業承継というのが、なかなかうまく行かずに問題になっております。昭和30年代に20代で起業した人はいま70代。その息子が40代。後継者となっていればよいのですが、なっていない場合その会社はそこで終わってしまいます。初代が築き上げてきた技術、ノウハウ、信用がそこで途絶えてしまいます。中小同族会社の場合、ほとんどが経営陣と株主は身内ですので、他人に後を継がせるのは難しい。しかも、従業員を抱えていたり、高度な技術がある場合、大きな問題になりかねません。大企業のように中小企業もM&A(合併・買収)で生き残るところも増えてきているようですが、中小同族会社の場合は数字がすべてではありません。数字の裏には、社長個人の信用や努力が隠されているのです。この信用や努力は、なかなか他人にはM&Aできません。できれば子供に継いで欲しいと考えるのが親心でしょう。そこで、そういう会社を存続させるために、身内が事業承継しやすいように、税制もいろいろ改正されております。事業承継問題は、これからも深刻化してくるでしょう。M&Aについても、数字では分からない社長のメンタル面までサポートできる税理士が、これからは必要になるでしょう。私もその1人になれるように精進していきたいと思います。 敬具
平成19年9月
税理士 宮村吉徳
19年10月号
二世税備士の独り言
拝啓 錦秋の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
もう10月。早いですね。日中はまだまだ暑いですが、朝晩はだいぶ過ごしやすくなりました。通勤帰りの夜のコンサート会場も、セミのエレキギターから鈴虫やコオロギたちのオーケストラに移り変わり、どこからかサンマの塩焼きの香りがしてくると、家に向かって自転車をこぐ足も、必然的に速くなってしまいます。私はこのひとときで、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋を堪能しております。ところで、最近の永田町新喜劇を観ていると、なかなか笑えません。つっこみようのないボケがあったり、ドタキャンがあったりと、視聴者を困惑させております。新喜劇はもっと国民を喜ばせて、心を豊かにさせるような政策を考えてくれないと困ります。おあとがよろしくありませんね。
さて、先日新聞におもしろい記事が載っていたので、ご紹介します。国税庁のまとめによると、平成17年における相続発生件数は108万3千件。このうち、相続税の申告件数は、4万5千件だそうです。誰かが亡くなって相続税の申告をしたケースは、約4%だったということです。意外と少ないですね。私も、相続の相談を受けたりしますが、実際に申告が必要なケースは多くありません。相続税には基礎控除というのがあって、遺産総額が5千万円+法定相続人の数×1千万円までは、相続税の申告の必要はありません。相続税の課税対象となるのは、資産家に絞り込まれているのです。また、相続税には様々な特例がありますので、申告が必要でも税金がかからないケースもあります。自分が資産家かどうか心配な方は、是非一度ご相談下さい。相続対策は早めが第一です。遺言状もあって損はしません。自分の財産を、一度数字で表してみることも必要だと思いますよ。思いがけない数字がはじき出されるかもしれません。ところで、先ほどの4万5千件の申告件数のうち、相続税調査件数は1万4千件だそうです。実に3割強の確率で相続税の税務調査は行われているようです。イチローもびっくりです。資産家に対しては、税務署のマークも厳しいようです。税務調査もドタキャンしてくれたら有り難いのですが、なかなかそうはいかないようですね。 敬具
平成19年10月
税理士 宮村吉徳
19年11月号
二世税備士の独り言
拝啓 菊花の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
秋深き隣は何をする人ぞ。秋が深くなってきました。隣人は何をしているのでしょうか。禁止されている接待ゴルフ、相次ぐ老舗の賞味期限改ざん、世界タイトルマッチでの反則行為など、最近あまりにもお粗末な行為が多すぎますね。隣人が静か過ぎると気になるものなのでしょうが、あまりにも大胆すぎるとあきれてものも言えません。相当の処分が相応しいでしょう。しかし本音は、役人の接待ゴルフなんて一昔前は当たり前のことだったんだろうなぁ、赤福好きだったのにもう食べられないのかなぁ、亀田もやりすぎだけどマスコミもひどいよなぁ、などと少々甘い考えも持ち合わせております。私は税理士としての厳格な責任を認識しつつ、嘘や反則はもちろんタブーですが、甘さ控えめの赤福のような優しさで、亀田のように親父を尊敬して、多少のゴルフをしながら、皆様の期待に応えられるように、これからも頑張っていく所存です。
さて、皆様も電子申告(e-Tax)というのを聞いたことがあると思いますが、来年と再来年は個人の所得税の確定申告を電子申告で行うと、5,000円の税額控除が受けられます。(1回だけ)また、源泉徴収票や医療費の領収書も省略でき、還付申告の人は税金が還付される期間が短縮されます。昨年に比べてずいぶん電子申告のメリットが増えました。しかし、これらのメリットを受けるには様々な条件があります。絶対条件として、電子証明書を取得することです。電子証明書とは市区町村で発行される公的個人認証サービスに基づく電子証明書で、いわゆる住基カード等です。これがやっかいで、取得方法や費用は市区町村でお尋ね下さい、ということなのです。私が所用で税務署に行ったときに、この件についていろいろ聞いてきたのですが、電子申告の本当の目的は、この電子証明書をなるべく大勢の人々に取得してもらおう、ということのようです。確かに、これからは行政機関等への申請などは電子化が進み、一度取得してしまえば大変便利にはなるでしょう。さあ、皆さんも来年は電子申告しましょう!とは言いませんが、興味のある方はご相談下さい。税務の申告は税理士にお任せ下さい。 敬具
(参考)公的個人認証サービスのホームページ http://www.jpki.go.jp/
平成19年11月
税理士 宮村吉徳
19年12月号
二世税備士の独り言
拝啓 師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
いよいよ今年も残り1ヶ月になってしまいました。何かと忙しい師走です。何となくそわそわして、落ち着かないのがこの時期で、ついつい出費も多くなってしまいます。新聞などでは、よく景気回復と取り上げられておりますが、なかなか肌で感じることはできません。ある小売店の方は、お客さんからもらうお札の種類で日々の景気を感じるそうです。景気が良いときは1万円札でもらうため、おつりがたくさん必要になる。景気が悪いと細かいお金でもらうため、おつりが必要なくなるそうです。なるほど、毎日商売している人たちは、こういうところで実際の景気を感じているんだと感心させられました。年末はおそらく1万円札が飛び交うでしょうから、財布のひもだけはきっちり締めておかないと、私のウエストと一緒でゆるむ一方になってしまいます。できることなら、お腹ではなく懐がメタボリックになると良いんですけどね。
さて、毎年この時期は来年度の税制改正について論議されます。注目されるのは、消費税率引き上げでしょうが、徐々に現実化してきそうです。来年度での引き上げはありませんが、近い将来の増税は十分にあり得るでしょう。また、落ち着いたように感じた所得税も、所得控除の見直しで増税傾向になり、また、法人税率引き下げも先延ばしになるなど、増税色が濃厚です。今年の政府税制調査会の税制改正答申のタイトルも、「抜本的な税制改革に向けた基本的考え方」となっており、近い将来の増税改革がうかがえます。増税改革の理由は少子高齢化やグローバル化による経済社会の構造変化を背景にした社会保障の安定財源確保、格差問題、成長力強化といった国民的課題だそうです。まるで増税になるのは国民が悪いからだと言っているようです。増えすぎた役人による慢性的な税金の無駄遣いといった役人的課題は含まれておりません。取ることばっかり考えてないで、冗費節減対策を考えて欲しい。私たちの大切な税金は、湯水のように湧いてくるわけじゃありません。お代官様のお腹がメタボリックになるのは勝手だけど、意識や権力までもがメタボリックにならないよう、日々ダイエットして欲しいですね。 敬具
平成19年 12月
税理士 宮村吉徳