宮村吉徳税理士事務所

平成23年分

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平成23年分

1月号

二世税備士の独り言 
拝啓 新春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 いよいよ新しい年の幕開けです。勢いのある虎が去り、すばしっこいウサギがやってきました。昔、ウサギを飼っていたことがありますが、餌ばっかり食べて、ミニウサギのはずが、猫よりも大きくなってしまいました。とても愛嬌のあるウサギでしたが、物事の例えのような素早さはありませんでした。日本の政治経済は、「兎の登り坂」といった調子で、どんどん良くなることを期待しています。兎に角もう、この不景気から脱出したい!今年こそ中小企業の景気回復を!
 さて、このほど平成23年度税制改正大綱が発表されました。新聞などでは、法人税率の引き下げを大きく報じておりますが、個人的には相続税の改正の方が重要に感じます。基礎控除額をいきなり4割カットするというのは、非常に大きいでしょう。相続税というのは、各々が毎年経験するものではありませんから、実感がわかないかもしれませんが、他人の相続税の申告を毎年経験している税理士からしてみると、事の重大さに慌てております。余命あとわずかという人がいたら、なるべく早めに息をひきとってもらった方が・・・、と言うのが一番の節税策かもしれません。不謹慎ですが、改正前と後では相当税額が変わるでしょう。また、騒がれておりませんが、消費税についてもこっそり改正しております。今まで新規に事業を開始した個人や法人は、売上にかかわらず最初の2年間は消費税を納めなくて良い場合がありましたが、今後は最初の6ヵ月で課税売上が1千万を超えたら、翌事業年度から課税事業者になります。また、年間の課税売上高が5億円を超える企業は、計算方法が見直されるため、納税額が増える可能性があります。今回の改正は、非常に幅広く細かく改正されておりますので、税理士としても目が離せません。今年は周りに振り回されないよう、慌てずゆっくり確実に前進する亀でいたいと思います。ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください。今年もよろしくお願いいたします。     敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【石川宏】
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりまして有り難うございました。なお、本年も心を新たにして精進、奮闘致す覚悟でございます、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
2010年は、エコカー減税、家電製品のエコポイント制度と、一部分の業種では、ずいぶん盛況な業種が有ったそうですが、他の業種に与えた波及効果はどの程度のものだったのか、あまりにもリーマンショツクの影響が大きすぎて、その効果が表に現れなかったのかもしれませんが、景気が回復に向かった兆候は感じられません。しかし、外国との貿易収支はほとんどの国に対して黒字が出ており、赤字が出ている国は、フランス、イタリア、スイス、ノルウェー等の数カ国で、外国から見る日本経済は好調に映っているのでしょう。後は内需拡大を図り経済活動が活発になる国策を願うばかりです。2011年は目立った経済対策はなく、唯一の対策として法人税率を5%下げるものの、これとの見合いで特別償却や貸倒引当金の限定適用、欠損金の繰越控除限度額が80%相当額に制限される等の特別措置法等の縮減で、実質的には、2〜3%の下げ幅に留め、相続税、所得税の改正により、かなりの増税となる見通しです。但し、中小企業対策としては、法人税の軽減税率が3年間の措置として、18%から15%に引き下げられるほか、欠損金の繰越控除限度額や、貸倒引当金の限定適用は、中小企業を除くとなっておりますので、中小企業には効果があると思います。いずれにしても利益を出さないことには、その恩恵は受けられません。2011年はデフレからの脱却に向い知恵を出し、明るい未来のスタートの年となりますように。                        
平成23年1月  石川宏

2月号

二世税備士の独り言 
拝啓 余寒の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 最近いろいろな所にタイガーマスクが出没して、恵まれない子供たちにランドセルなどをプレゼントしているようです。心温まる話題ですが、なぜいまさらタイガーマスクなのでしょうか。タイガーマスクが誕生したのは、私が生まれる以前の話です。昭和40年代前半の日本と、今日の日本と何か通じるものでもあるのでしょうか。バブル経済の達成前達成後のような感じがしますが、どちらも希望を与えてくれる救世主が待ち望まれているようです。
 さて、先月も触れましたが、平成23年度の税制改正大綱には大きな意味を持つものが含まれております。それは納税者権利憲章の策定です。これは税務における納税者の権利を保障するもので、今まで国税有利だった課税制度について、納税者にも公平な権利を与えるものです。例えば、今まで一方的に行ってきた課税処分に理由付けをすることや、納税者が申告税額の減額を求める手続きの期間の延長(現行1年から5年へ)や、税務調査を行う場合に事前通知をすることなどです。これらは納税者と課税側が同じ土俵に立つようなもので、考えてみれば当たり前のようなことですが、それがようやく法律上明確化されます。一見喜ばしいことですが、よく考えれば当然のこと。逆に言えば、今までそんな権利すら納税者には与えられていなかったのです。しかし、権利を主張するためには義務を遂行しなければなりません。義務とは当然納税のことです。納税者は課税に関して国と対等の権利を与えられたのだから、法律で定められた納税義務には当然逆らえません。国会で消費税増税や納税者共通番号制度が決まれば、従わなければなりません。見えないレールが着々と出来上がっているようです。伊達直人ならぬ菅○人は、か弱い国民にはとても背負いきれない、とんでもないプレゼントを残してくれたようです。義務を果たさず権利を主張していた青春時代が懐かしく感じます。あの頃は良かったな・・・。           敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【今井明子(旧姓:日向野)】
 平成23年が始まりもう1ヶ月が過ぎてしまいました。年の初めにといつも思うことは色々ありますが、最近特に感じるのは心穏やかに健康で暮らしたいということです。
 先日、よく行くス−パ−でこんなことがありました。 夕方、エスカレ−タ−に乗り二階の寝具売り場へ向かう私の前に、大柄のおじいさんがいきなり立ち止り、ビニ−ル袋からワンカップを取り出し一気に飲み干して、私と同じ方向へ歩いて行くではありませか??!!どうしよう??私はお酒は嫌いではありませんが酔っ払いは苦手です・・・取り敢えず後ろを歩いて行くとレジの方へ行ったので、私は目的のものを探しに少しほっとしながら買い物を始めました。そんなに広いスペ−スではない売り場にはレジで大声を出しているおじいさんの怒声?が響いています。私もレジに行かなくてはいけないのですが、気持ちと足の向きがなかなか一致しません。そっとレジに近づくと女性店員は少し離れた所で立ち、男性店員がおじいさんに一生懸命説明をしていました。ポイントカ−ドでの買い物の仕方を聞きたくて来たらしく、残りのポイントもなぜこんなにあるのかとの問いに、" お客様が沢山買い物をしてくださったからですよ " おじいさんはにこにこして帰りました。あのお酒はおじいさんの不安を取り除くための気付け薬だったのでしょうか・・・私の精算をして品物を渡してくださる時にお騒がせしましたと頭を下げた男性店員の応対に、あ−誠意と真心だと感動しました!!一気飲みを見ただけで敬遠してしまった自分を恥ずかしく思いました。今年もまた人間磨きに励まなければと思った一日でした。 本年もよろしくお願いいたします。                    平成23年2月  今井明子

3月号

二世税備士の独り言 
拝啓 早春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 春の足音がもうそこまで聞こえてきていますが、この時期は所得税の確定申告がありますので、会計事務所はどこも大忙しです。季節を感じている余裕もなく、気が付いたら桜の花が咲いていた、なんてこともあり得ます。こんな時だからこそ、時間と心に余裕を持ちたいと思います。失敗や間違いをするときは、余裕が無くて焦っているときが多いものです。心に余裕があれば人に対して優しくなれる、資金に余裕があれば経営もスムーズに回る、政治家の政策に余裕があれば日本も良くなる…?今年のプロ野球は日ハムのユウちゃんが大フィーバーしそうなので、私の心と皆様の経営と日本の経済に余裕のユウちゃんが大フィーバーすることを願っております。
 さて、只今確定申告真っ只中ですが、よくタレントやスポーツ選手が税務署に行ってe-Tax簡単でした、なんてやっていますが、税務署に行って電子申告するって何の意味があるのかよくわかりません。自宅のパソコンから確定申告できて便利ですよって、やってほしいものです。税理士にとってみれば税務署に提出に行く手間が省けますので便利ですが、ペーパーレスにはならないどころか、余計に紙が増えてしまった感があります。今までは税務署の受付印が押されていれば、対外的に信用力もあったのですが、e-Taxでは受付印が無いので、当事務所では電子申告終了報告書というものを作成しております。これが無いと、銀行は信用してくれないようです。税理士のサインと押印は何の意味があるのだろう。e-Taxや共通番号制度は、お国の側に便利であって、民間人はあまりメリットが無いかなと感じてしまう今日この頃です。                                      敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【渡邉 正人】
拝啓  顧問先の皆様方には、いつも大変御世話になり、感謝申し上げます。
ついこの間まで新年の挨拶をしていましたが、確定申告が始まり、もう3月!卒業シーズンの季節となり、3ヶ月あっという間に過ぎ去りそうです。来月から新年度、新学期のスタート!新年とは違った気持ちで、特にフレッシュな人達は様々な場所で頑張ることでしょう!春は季節の変り目で、天気の変化も激しく、体調には気を遣います。生活面では卒業や入社入学といったイベントが目玉となります。
ところで、最近の子供の進路状況について見てみると、高校卒業した学生の半数以上が、大学へ進学し、進学就職もしてない浪人生を含めれば、6割強が大学へ進学するそうです。進学する要因のひとつに、学歴や初任給との関係が最も強く、また、生涯賃金(退職金)を含めた考えを組入れて、《大学進学》という事に拍車をかけてしまっているようです。ちなみに新卒者初任給は、大学院修士課程修了者約22万、大学卒業者約19万、高専・短大卒業者約17万、高校卒業者約15万が平均の給料で、生涯賃金については、大学院・大学卒約3億、高卒約2億と学歴により賃金の開きがかなりあるため、どうしても大学へ進学せざるをえないのが現状です。また、子供の進路状況によっては、家計への負担が、かなり多く占めているため、良いのか悪いのか子ども手当も教育費に充てるようです。こうした学校教育論についても、国としての今後の課題の一つではないでしょうか?まだまだ個人消費の低迷は続くと予想されており、23年度の税制改正により、今年度以上に個人に対する税負担が増加の傾向であります。
 経済成長の鈍りによる雇用の低迷、そして様々な社会保障制度など、特に社会保障制度については、かなり問題があり、深刻な状況です。こうした難題が山積みな日本国を、どう改善し、どう導いてくれるか?期待したいと思います。
                        平成23年3月  渡邉 正人

4月号

二世税備士の独り言 
拝啓 麗春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。また、この度の東日本大地震で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 3月11日の大地震。会計事務所にとってはなんともタイミングの悪い大地震でした。確定申告の追い込みで、さあ頑張るぞというところで計画停電騒動。今日の会計事務所はパソコンに頼りきっているので、停電されたら仕事になりません。結局停電は無かったので、ホッとしておりましたが、私個人的には全く落ち着かない状態が続いております。実は今年に入ってすぐ、三人目を妊娠していた妻が、絶対安静の状態になり動けなくなりました。私は家事と育児をこなしながら妻の回復を願いましたが、1月末にとうとう入院してしまいました。ここから子供二人との三人生活が始まったのですが、仕事も忙しいこの時期に家事と育児をこなすのはなかなかハードです。普段より一時間半早く起き、朝食、洗濯、弁当、送り、ゴミ捨て、掃除をこなし、母親がいない寂しさか、より一層わがままになる娘息子とぶつかり、嵐のような毎日を過ごしました。妻の容体、胎児の成長が良くないまま病院を転送され、心配しながらの緊急手術。頑張った甲斐があったのか、無事1800cの小さな男の子が誕生しました。ここでようやく一安心、普段の生活に戻れると思った矢先の大地震。子供が小さいのですぐには退院できず、妻と子供は病院で大地震を経験したそうですが、古い病院なのでガラスは割れ、壁はひび割れ、コンクリートの破片が落ちてくるなど大惨事。こんなところに乳児がいるだけで心配です。なんとか3月15日に退院し、今度こそ一安心と思ったら、放射線被害による水道水の規制。もう早く落ち着かせてくれと願うばかり。まだまだ予断を許さない日本の状況ですが、いったいこの先どうなることやら。大災害で多くの尊い命が失われていった中、個人的な騒動の中で、小さな命が誕生しました。  頑張れニッポン。命をつなぐためにも、私たち大人が、次世代へのベースを作らなければなりません。私は税理士の使命と倫理のもとで仕事をしておりますが、日本の親としての使命と倫理を心得て、今やるべきことをしっかりやり、受け継いだものを磨き上げて、次の世代へ渡したいと思います。太陽のような笑顔が溢れる、素晴らしい未来のために。             敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【石井 康幸】
未曾有の大災害。震災に遭われた方にはお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願うばかりです。今回はお笑いの話なので不謹慎かもしれませんが…。
 先月、確定申告の忙しい中でしたが、学生時代の友達から断れない電話(?)をもらい、お笑いライブを見に府中まで行ってきました。普通コントというとボケ役が間違ったことを言って、相方が「そなアホな」と突っ込む、というのが王道の流れになります。私がいいなと感じたのは、ボケに対して「そなアホな」の否定的な突っ込みではなく「いいねいいね、ポジティブだね〜」とさらにボケる、という芸風のコンビでした。ライブのあとは二人で居酒屋に行ったのですが、アルコールも入った勢いで先ほどの「いいねいいね〜」を連発。「唐揚げ頼んだの?いいねいいね〜」「ハイボール?気がつかなかったよ、いいねいいね〜」端から見るとただの馬鹿騒ぎですが、実際口に出してみると、これが気分が良くなって来るのです。元気をもらった気がしました。
@否定しないで今を肯定するA前向きな言葉を口にする、という事ですが、普段の生活でもこういう実践は必要ではないかと思いました。自分にとって都合の良いことは誰しも受け入れられますが、都合の悪い出来事に対してどう向き合うか。たかがお笑いですが、物事を多方向から見る事を学んだような、出来事でした。  
                        平成23年4月  石井 康幸

5月号

二世税備士の独り言 
拝啓 薫風の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 もうゴールデンウィークだというのに、まだまだ余震が続いております。私自身を含め、地震慣れしてしまった人も多いのではないでしょうか。また、携帯電話の緊急地震速報にも、あまり緊急さを感じなくなってしまいました。プウップウップウッと言うサイレンが、まるで「オオカミが来たぞー」って、少年が叫んでいるようです。震災は忘れたころにやってくる、とよく言いますが、油断大敵です。のんびり構えていると、いつか本当のオオカミがやってくるかもしれません。今後も気を引き締めて、生活して行きましょう。
 さて、今回の大震災では、色々な形で寄付をした人も多いのではないでしょうか。街頭募金や店頭募金、テレビ局など様々な所で被災者救済に向けた支援の輪が広がっています。この義援金については税務上のメリットがあります。募金箱に入れた小銭では無理ですが、一定の金額を寄付したことが証明できれば、個人や法人で確定申告することにより、寄付金控除を受けることができます。この寄付金控除の対象になるのは、日本赤十字社や募金団体などに対する寄付で、最終的に国や地方公共団体に拠出されるものに限られます。個人であれば寄付金額から2千円を控除した額、法人であれば寄付金全額が損金になり、所得から控除されます。また、一定の市区町村を指定して寄付したい場合は、「ふるさと納税」という方法もあります。これは個人に限られますが、自分が寄付したい地方公共団体に5千円以上の寄付をした場合、確定申告をすることによって所得税や住民税の還付や減額を受けることができます。これは、本来自分の納税地に納めるべき税金を、自分の好きな市区町村に納めることができるという制度です。財政豊かな東京都に税金を払うなら、被災地に税金を払いたいという人にお勧めです。それぞれの方法に限度はありますが、自分が一生懸命働いて稼いだ大事なお金が、多すぎる議員の給料等に使われてしまうなら、その一部でも被災地の復旧のために使って欲しいと考える人は、少なくないでしょう。ここぞとばかりに増税するのではなく、ここで減員すれば国民の支持率は上がるのではないでしょうか。今の国の政策や情報には疑問符ばかりで信用できません。お役人に天罰は下らないのでしょうか。今こそ国民が団結してこの試練を乗り越えて、「さすが日本」と世界から注目されるような、将来を見据えた有意義な政策のために、大事な税金を使ってもらいたいものですね。                       敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【大川 良清】
  顧問先の皆様にはいつもお世話になっております。スタッフからの一言の順番が回ってきて、さて何を書けばよいかと考えていたのですが、やはり気になるのは震災。私の知人にも南三陸町出身者がいまして、家族がまだ不明のままとか。震災からもう一ヶ月半が経ちましたが、まだまだ世の中がうまく回っていません。物品流通や電力不足など、気が付くと桜の花も終わり、なんとなく自粛ムードで花見もせずに過ぎました。しかし、野球、サッカー、ディズニーランドも始まり元気を出して行こうと盛り上がってきている今、私にもできる事というと節電か寄付。といっても大した寄付などできないのですが。復興の寄付金というと義援と支援とあるそうで、赤十字などの寄付金の100%が被災者のお見舞い金等になる義援金と、災害支援NPO/NGOなど災害現場で活動している支援団体の活動資金となる支援金とあるそうで、自分が出したお金がどのように役立ててもらえるのか考えて寄付すると良いようです。ただ、義援金詐欺などもあるようなので注意も必要なようです。
最後になってしまいましたが、東北地方太平洋沖地震により被災された皆様、ご関係の皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
                        平成23年5月  大川 良清

6月号

二世税備士の独り言 
拝啓 五月雨の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 早いもので、関東地方ももう梅雨入りです。今年は桜の開花が遅かったので、梅雨入りも遅いのかと思いきや、例年より約2週間も早い梅雨入りです。梅雨入りが早ければ、梅雨明けも早いでしょう。ということは、暑い夏が早くやってくる…。電力不足はどうなるのだろう。練馬の夏は暑くて有名です。クーラーなしではやっていけません。ということで、今年の夏はクールビズの上を行く、スーパークールビズで猛暑対策をしようと思います。環境省のようにアロハシャツにジーパン、サンダルとまでは行きませんが、さわやかな軽装に取り組もうと思いますので、よろしくお願いいたします。
 さて、今日の中小企業の経営状況は非常に悪いと言われていますが、実際どの程度悪いのか、国税庁が「税務統計から見た法人企業の実体」として発表しております。調査期間は平成21年度までで、その法人の数は261万7064社。うち資本金1000万円未満が60.0%、1000万円以上1億円以下が38.9%で、全体の98.9%が資本金1億円以下の中小企業で占められているそうです。この全体の法人数のうち、赤字会社の割合は72.8%で前年に引き続き過去最悪の赤字割合だそうです。税務上は7割超の企業が赤字で申告しているわけですが、営業収入金額についてもこの赤字割合に比例して、平成2年以降で最低の売上実績だそうです。また、交際費の支出額についても年々低下していて、昭和54年に次ぐ低い水準だそうです。景気が悪いから接待交際しない、接待交際しないから景気が悪い、どちらが先か分かりませんが、赤字、売上、交際費というのが統計上、綿密な関係にあるのだと実感しました。また、交際費の支出状況が最も高い業種が建設業、次いで不動産業。逆に最も低いのが卸売業、次いで小売業。この辺の数字はうなずける気がします。売上高が大きいと交際費支出も多くなりがちです。税務上、資本金1億円以下の会社は年間600万円までは、交際費の損金計上が認められています。年間600万円はなかなか使えないと思いますが、いっぱい稼いでいっぱい使う、そこそこ納税、そんな時代が来て欲しいものです。 
                                    敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【石川 宏】
 新緑が眩しく輝く季節となり、休日には、公園で子供たちが遊ぶ様を見つめる親御さんの姿が微笑ましく映る時期ですが、今年は、東日本大震災の影響で毎日報道される被災地や避難場所のニュースを見聞きし、避難している人々の思いを考えると、こころが痛みます。報道によると、避難している方で未だ義援金も受け取れずに不自由な生活を強いられている方たちが多数おられるとのこと、震災直後から募金活動に参加し、少しでも早く被災者の助けになればと思い寄付をした方々のことを思うと、残念でなりません。寄付をした多くの方々の厚意を早く届ける方法はないものなのでしょうか。
 放射性物質の拡散を予測するシステムで、「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」なるものがあるそうですが、その頭文字を拾った略称が「SPEEDI」だそうです。福島原発から拡散した放射性物質の予測試算を政府が初めて公表したのが、3月23日、じつは事故発生の翌日には官邸にファックスで報告されていたのだが、担当部局で止まり、首相や官房長官のもとには届いていなかったという。「スピーディ」が遅かった? 悪い冗談のような人災である。ちなみに、このシステムの構築には百億円単位の税金が使われている。国民の財産、生命を守る政治家の皆さんには、物事をスピーディに進めて頂きたいものです。
                         平成23年6月  石川 宏

7月号

二世税備士の独り言 
拝啓 盛夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 色々な情報が飛び交う今日、いったい何を信じて良いのか分からない世の中です。頼れるリーダー、期待できる政策、安全な未来がなかなか見えてきませんが、逃げ出すわけにも行きませんので、自分たちの置かれている状況下で一生懸命頑張るだけです。せっかくの楽しい夏休みですから、放射線ならぬ、太陽の紫外線をいっぱい浴びて海へ山へと繰り出したいと思います。先日、今年の3月に誕生した我が家の第三子が、ヘルニアの手術をしました。ヘルニアといっても下腹部から腸が飛び出る脱腸の方ですが、いわゆる男の子の大事な部分が異常に腫れ上がっているような状態でした。震災前に生まれた子なので、変な心配はありませんでしたが、もし今後誕生する子どもの身体に異常があったら、もしや被曝の影響か?と考えてしまうと思います。これから子供を産もうと考えている若い人たちには、今までは経験したことのない妙な不安がつきまとってくるのではないでしょうか。見えないものに対する不安にどう向かっていくか、これからの未来に新たな課題が突きつけられたような気がしてしまう今日この頃です。安全の保証はいったい誰がしてくれるのでしょうか。セコムしてますか?が放射線濃度測ってますか?になりそうです。
 さて、なかなか結論が出なかった平成23年度の税制改正ですが、法人税の減税、相続税の増税、納税者権利憲章など、大改正と呼ばれるものは、民主・自民・公明がまとめた3党合意によって、ことごとく先送りされることが決定しました。税理士にとってはさんざん振り回されて、結局振り出しに戻った感じです。良くも悪くも歴史的な第一歩だったと思うのですが、二の足どころか一歩も踏み出せなかったようです。こんな事で我が国は大丈夫なのでしょうか。出る杭は打たれるどころか、何も出てこない。瞬時のリーダーには悔いも恥もそもそも無いようです。日本破綻論が出てくるのもうなずけます。 とりあえず、相続税の大増税が先送りされただけでも、ホッとしました。今年の4月から6月までに亡くなられた方の相続税の相談が何件かありましたが、確実なことが言えずに困っておりました。税制改正に関する本を出す出版社もさぞかし困っていたことでしょう。これで平成23年度の税制についてはようやく動き始めましたが、この先も憶測ばかりでいったいどうなることやら。情報化社会にも困ったもんだ。たまにはコンビニも電気もない人里離れた山奥で、ゆっくりと自給自足の生活をしてみたくなります。放射線の濃度を測ってからですけどね。                                      敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【今井 明子】
東日本大震災から100日も過ぎたというのにいまだに行方不明者が7000人を超えるこの状況に、被災されたご家族の方々の心の内を思うと胸が張り裂けそうになります。
 この震災不明者の死亡届を1年待たずに受理出来るようになったそうです。死亡届が受理されれば財産相続とか生命保険金の受け取りも円滑になりますが、そればかりではありません。子供の行方がわからないお母さんは " 優しい子だったのでこのままだと心配して行くべきところへ行けないだろう " と死亡届の提出を決めたそうです。" 気持ちを整理し前に進むために " 届けを出した方。
" 届けを出したことによってやっとお葬式を出してあげられる " という方。ご自身の目で確認もできずに死を認めなければならない辛さはいかばかりかと思い言葉が見つかりません。
 今年はとても梅雨らしい梅雨とのことですが、各地で大雨の被害も出ています。どうかこれ以上の大きな被害になりませんように。早く梅雨が明けて東北地方にも明るさと元気が戻りますように心から願うばかりです。
                         平成23年7月 今井 明子

8月号

二世税備士の独り言 
拝啓 新涼の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 夏本番。 "夏休み"という言葉はテンションが上がります。どこへ行こうか考えているだけでも楽しくなるものですが、今年は小さい子供もいるので海水浴や東北方面はちょっと恐い気がします。やはり海外でしょうか。しかしテロが恐い。結局一番安全なのは我が家ということで、夏休みは家でゴロゴロ、なぁんてしていると家で大奥が爆発して、私個人は内部被曝してしまうので、どこへ行こうかこれから考えようと思います。
 ところで先日、金融庁が中小企業等への第三者連帯保証を原則禁止することを決めました。金融機関が中小企業等へ融資する際に、経営に関係のない第三者の連帯保証人を求めてはいけなくなったのです。これは大きな一歩ではないでしょうか。この独り言を読んでいる皆様には関係のない話だと思いますが、連帯保証人という制度に苦しめられた人がたくさんいると聞きます。意味が分からず連帯保証人になってしまい関係のない多額の借金を背負わされ、人生を棒に振ってしまった・・・。騙される奴が悪いのか、騙す奴が悪いのか、いや、そんな制度が悪かったんだと再認識しました。ずる賢く悪い奴ほど法に守られ、正直者ほど馬鹿を見る世の中。善良な納税者ほど増税徴収され、働けるのに働かない人は守られる。今までは当たり前と思っていたような常識にも、よく考えてみたらおかしな事って結構あると思います。歴史的な第一歩を踏み出す政策は無いものでしょうか。どんなに良い土壌があっても種がなければ何も育ちません。種まきする議員ばっかり多くて、みんなタネもシカケもございません・・・。手品師のような議員なら、いっそのこと消えてしまえばいいのに。国会イリュージョンに今後の更なる活動を期待します。                敬具
                              税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【渡辺 正人】
拝啓、いつの間にか梅雨が明け、夏空が広がり、いよいよ夏本番を迎えようとしています。顧問先の皆様方には、いつも大変お世話になっており、感謝申し上げます。
 3・11・・・それから約半年を迎えようとしています。あの時の恐怖、あの時の記憶も徐々にそして日に日に薄れてきている気がします。安全神話と言われていた原発は、見事なまでに偽りで、そして私達に不安を与える結果となってしまいました。未だに復興支援がままならず、ただただ悪戯に時間だけが過ぎてしまっています。永田町では、お山の大将争いに夢中で、復興や社会情勢のことは、二の次三の次みたいです。このような状況の中で私達国民は、どの様に生きていけばよいのでしょうか?あの震災は、"自然からの警告"とある学者は見解していますし、過去何年も前から原発付近は、地震発生率が高いと指摘していたようですが、政府や各社は聞く耳持たなかった結果!残念なことに、もはや生活する事すら危険な国となってしまいました。諸外国から冷たい視線を受け、アジア諸国の中で特に、中韓北に対して何も意見すら言えない国とは何なのでしょうか?歴史が絡んでいるなら、なおさら事実ではなく、「真実」を伝えなければいけないのではないでしょうか?幼い時期から、捻じ曲げられた歴史や情報を叩き込まれれば、自然に、当たり前に、いかにもその事が正しいと思ってしまい、自分に都合の良い考えやとらえ方を身につけてしまう事が非常に怖い事で、小学校の教科書も問題になっているようです。今回の政府等やマスコミ各社のあまりにも嘘の情報をいかにも正しい事だと伝えたことに、個人的に激しい憤りを感じ、また愕然とした次第です。そして何より、放射の汚染による子供たちのこれからの人生が心配でなりません。こんな先の見えない非常に社会的に不安な時代ですが、日本人らしく歯を食いしばって生きていきたいものです。"災いは忘れた頃にやってくる。"これこそが事実ではなく、真実なのかも知れませんね。                                               敬具
                         平成23年8月 渡辺 正人

9月号

二世税備士の独り言 

拝啓 初秋の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 夏休みも終わり、そろそろ秋の虫も鳴き始めましたが、まだまだ暑い日が続いております。私は今年の夏休みは所用で京都へ行ってきました。京都のあるお坊さんが言っていたのですが、古来の焼き物の技術は現代では再現できないのだそうです。昔の良い焼き物というのは、ワイングラスのように厚みが薄く、繊細で壊れにくかったそうです。日本の技術はデジタル化等で常に進化し続けていると思いましたが、衰えていく技術もあるのだと知りました。最新の技術ばかりに目を取られていると、本当の素晴らしい技術を見過ごしてしまいそうです。最新か伝統か、大事なものは何でしょう。新規設立か事業承継か、中小企業の役割とは何でしょうか。暑い西の都で考えさせられるお言葉をいただきました。
 さて、法人税法には欠損金の繰戻還付という制度があります。これは、今期の決算で赤字となり欠損金が生じた場合に、前期が黒字で法人税を納めていれば、今期の赤字と前期の黒字を相殺して前期に納めた法人税の還付を受けることができるという制度です。これは法律で定められている優遇税制なのですが、最近まで別の法律で不適用にされていました。それが一昨年の税制改正で不適用の適用除外ということで、一定の中小企業に限り適用できるようになりました。何だかややこしい制度ですが、実際にはあまり活用されていないようです。その理由は、思ったほど税金が還付されないのと、適用すると税務調査が入るという噂があるからでしょう。思ったほど税金が還付されないのは、そういう計算構造ですので仕方が無いのですが、税務調査が入るというのは本当でしょうか?一度国庫に入った税金を還付するため、当然入念なチェックはされるそうです。机上調査から実地調査に移行することもあるようで、単なる噂ではないようです。私も実際に現場の調査官に聞いたところ、当然厳しくチェックすると言っていました。還付金額によっては適用しない方が良いかも…。この制度については、還付金額、他の特例、税務調査等を総合的に検討して、慎重な判断をしなければならないでしょう。不幸中の幸いを、とんだやぶへびにしないように、しっかりと検討していきたいと思います。              敬具
税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【石井 康幸】
暦の上では秋ですが、長期予報では9月もまだまだ暑い日が続きそうで、冷たいものが手放せないと思います。そんな中、渡辺雄二さんの著書「飲んではいけない飲みもの、飲んでもいい飲みもの」という食品添加物の事が書かれた本を読む機会がありました。糖分0なのに甘さを感じる、健康志向をうたい文句としているもの、誰でも知っているお茶や炭酸飲料、はたまたビールやワインまで、大手メーカーのものなので安心して購入しておりましたが、動物実験の結果危ないとの報告に、世界的に見るとその食品添加物を使用禁止としている国もあるようです。我が国の厚生労働省では微量だからOK、そのような判断…。この本を読んだとき、微量ならOKは、原発の放射能と重なったのと、現代病と呼ばれるアトピーや花粉症、今の科学技術で解明されていないだけで、本当はこんなものと関係があるのではないかと思いました。ただ、食品添加物しかり放射能しかり、知らず知らずに体に取り込んでいたとして100%アウト、必ず病気になる癌になる、という訳でもないと思います。
周りを見ても、健康に無頓着そうに見えるのに病気にならない人、自分と同じ商売なのに羽振りのいいあの人、自分と他人を見比べた時にこの差はなんだろう、チャンスもピンチも皆平等にあるはずなのに、あの人は自分と違って強運の持ち主?そんな事をふと考えたりします。単純に他人を羨ましがるのではなく、発想・行動が自分とどう違うのか、突き詰めていくと、この辺りに幸せのヒントが隠れているような気がしてなりません。              平成23年9月 石井 康幸

10月号

二世税備士の独り言 
拝啓 仲秋の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今年は地震や台風などの自然災害が猛威をふるっております。もはやこの世の終わりか、と心配してしまう今日この頃です。地球の限界はどこなのだろうか。広い宇宙からしてみれば、地球なんてちり程度のちっぽけな星です。大爆発したとしても、流れ星のようにあっという間に消えてしまうことでしょう。その地球上の人間が考えていることなんて、宇宙からしてみればどうでもよいこと。偶然や運命も、人間が作った言い訳です。どんなに有能な人間でも、大自然や宇宙には逆らえません。ヒトは宇宙に生かされているのです。なぁんて物思いにふけってしまう秋が来ました。今年も食欲の秋に負けないように、運動したいと思います。食欲の秋といえば、お寿司や焼き肉って、昔は高級な食事だったと思いますが、今は様々な安売りチェーン店ができて、とても身近な食べ物になっていると思います。良いか悪いかは何とも言えませんが、高級料理のハードルが下がったことは確かでしょう。これと似たようなことが会社にもあります。ちょっと前までは、株式会社を設立するのには資本金が最低1,000万円必要で、商号や目的も厳しくチェックされました。しかし今は、資本金は10円でもかまわないし、商号や目的も細かいチェックはされません。誰にでも簡単に会社を設立することができるようになり、起業というハードルは下がったと思います。簡単に起業できることは一見良いことのようにも思いますが、志が低ければすぐにやめてしまうでしょう。起業が簡単なら廃業も簡単、と思いがちですが、借金があったらそうはいきません。金融機関は信用がないところにはお金を貸しませんが、担保があれば意外とあっさり貸してくれるかもしれません。借りたものは返さなければならないのが世の中の常識です。このバランスシートが理解できないと、大変なことになってしまいます。いろいろなものが簡単お手軽になっていますが、本質が変わったわけではありません。責任をとることは決して簡単ではありません。ある程度の重圧、責任を感じながら仕事をして事業を発展させていくことが、本当の起業ではないでしょうか。会社を設立することは簡単になりましたが、以前より一層価値観が問われてくると思います。肝心なのは中身です。新設会社と取引する人はその会社の本質をよく見極めなければいけないし、新たに会社を設立した人は他社にはない当社の魅力を分かりやすいように表現しないと、競争社会に打ち勝っていくのは難しいでしょう。本当に価値のあるものならば、他人が評価してくれますが、その軌道に乗せるまでが一大事です。これから起業しようとしている若い人達に、安売りしないブランド力を是非身につけてもらいたいと思います。そして私にその後押しができれば、税理士冥利に尽きるというものです。        敬具
税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【大川 良清】
 首都圏を混乱させた台風15号が通り過ぎ、お彼岸で田舎に帰ってみると、今は誰も住んでいない家の中が何かおかしい。調べてみると、台風で2階から水が入り1階の車庫の天井は1/3が落ち、その他も家具から何から水浸しの部屋も。とりあえず気を取り直して女房と二人で片付け始め、このような台風などで出たゴミはどうしたものかと役所に問い合わせてみると、床下浸水の災害廃棄物の場合は相談にのるが、2階から水が入った場合となると一般の業者に頼んでくれということ。地震、台風など災害で出た廃棄物にはアスベストなど人体に有害な物質も混入している場合もあり、市町村などでは置場も含めその処理が大きな問題になっているそうだ。とにかく、その他のいらないものも含め、二日間で2t車一杯半のゴミを出すことになった。さて次は、天井、床板などを直さなければならないのだが…。
              平成23年10月 大川 良清

11月号

二世税備士の独り言 
拝啓 菊花の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 あっという間に寒くなり、おでんが恋しい時期になりました。もうすぐ年の瀬かと思うと一年がとても早く感じられます。最近いたるところで放射線量が検査され異常な数値が出ているようです。震災前までは放射線なんて全く無関心だったのに、今となっては放射線を測ってからでないとろくに散歩や掃除もできない状況です。目に見えないから恐怖は倍増で、心配していたらきりがありません。全く何でこんなことになってしまったのでしょうか。放射線測定機メーカーはおそらく大繁盛でしょうから、この勢いでウソ発見機でも作って、政治家の首からぶら下げておいてもらいたいものです。喋るたびにビービー音が鳴るでしょうけど。
 さて、秋というのは税務調査のシーズンでもあります。所得税、法人税、消費税、相続税などの税務調査が実行されます。私は税理士として今までに税務調査の立ち会いを50件程度やっておりますが、法人の税務調査の最近の傾向としては、調査の経験が1〜2年しかない若い調査官が多いようです。手際が悪いというか要領が悪いというか、税務調査は事務的な仕事という感じで、さっぱりしている調査官が多いと思います。不正を暴いてやると言うような、鼻から疑って掛かるいやらしいタイプの調査官は影を潜めているようです。もっとも不正をしようと思うほど利益が出ている企業も少ないとは思いますが・・・。この税務調査ですが、今年は例年に比べて多いなぁと思っていたら、とうとう私の所にも税務調査が来るようです。私も税理士とはいえ一個人事業主ですので、いつ税務調査が入ってもおかしくはありません。開業7年目ですからそろそろ来るかなぁとは思っていましたが、本当に来るとなるとさすがにびっくりします。書類の整理や総勘定元帳の作成など、灯台もと暗しというか、今までお客様にはああしろこうしろ言っていましたが、意外と自分のことが出来ていないことに気が付きました。何処を見られるのだろう、あれはまずかったかなぁなど、いろいろと考えてしまい、税務調査を受ける経営者の気持ちがよく分かります。私は税理士として地元の税務署には結構協力してきたつもりでしたが、まったく容赦しないものだと分かりました。税務調査を受けた若い税理士というのはそう多くはいないと思いますので、これからはこれを売りに更に頑張っていきたいと思います。そして、税理士への税務調査というのはどういうものなのか、皆様も興味が有るでしょうから、発表できる範囲内でご報告していこうと思います。乞うご期待。                      敬具
税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【石川 宏】
ようやく残暑の時期が過ぎたかと思えば、もう肌寒い日が交じり、暑からず寒からずの程よい日のなんと貴重なことか…と気づく今日この頃。平穏な日々を過ごしているときは、月日の過ぎゆくのは早いものですが、震災、災害に遭われた方々にとっての7ヶ月はどれ程長いものであったかは想像も付きません。政治家の皆さまには、一時も早い復興と景気回復策を講じて頂きたいものです。国内のみならず、世界の経済、金融市場が危うい報道を見聞きするにつけ、外国から日本に流れ込んでいる金の流失が起こらないことを願うところです。近年外国人(非居住者)が日本の不動産を取得していることを聞きますが、非居住者から土地を購入する場合、所得税法では、土地の譲渡対価を支払う場合には、支払者に譲渡対価の10%相当額の源泉徴収義務を課しています。また、東京高裁はこのほど買主に譲渡代金の支払い相手(売主)が非居住者かどうかの調査義務があるとする判決を行いました。土地取引は、金額が多額となる場合が多いので注意が必要と思われます。多様化する経済活動の中で、少しでもリスク回避のお手伝いが出来ましたら幸いです。                           平成23年11月 石川 宏

12月号

二世税備士の独り言 
拝啓 師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今年もあと一ヶ月です。いろいろな事があった年でしたが、いろいろなことを考え直さなければならない始まりの年かもしれません。今まで当たり前のように使っていた電力、安心して飲んでいた水、信頼していた農作物、大阪府など、今までの常識が通用しなくなるかもしれません。これが良いことか悪いことか数十年後に分かるでしょうが、2011年から何かが変わるでしょう。増税の論議ばかりしていないで、減員の論議をしてもらいたい。中小企業の経営者は経費節減に頭を悩ませているのだから、小さな経済大国の経営者は、乾いた雑巾ならぬビチャビチャの雑巾をきつく絞ってもらいたいですね。早く大掃除をしなさいって、国民は怒っていますよ。
 さて、先日私の事務所にもとうとう税務調査が入りました。担当の統括官が一人で来たのですが、十数分の雑談のあとすぐに調査に入りました。売上のチェック、経費のチェックなど、通常の税務調査と変わりませんが、関与しなくなった顧問先のことを細かく調べていたのが印象的でした。また、私のサインがしてある申告書で、○○さんはどういう所得の人ですか?なんて聞いてきたりしました。これはニセ税理士のチェックでしょうか?税理士の名義貸しというのはよくある違法行為で、その辺の調査もしているようです。私はやましいことは一切無いので、まったく問題ありませんでしたが、交際費の二重計上という何ともお恥ずかしいミスを指摘されてしまいました。結局大きな指摘事項もなく、簡単な修正申告で終了しました。いろいろ見られるのではないかと書類の準備をしておりましたが、意外と自分のことはいい加減なようで、うっかりミスや単純なミスで、思わぬお土産をもっていかれました。ただ、調査が終わると本当にホッとします。もうしばらくは来ないだろうから、多少いい加減でも良いかなぁ…なんて、つい考えてしまいます。 調査が終わった後の社長さんの心境とはこんな感じなのでしょうか。よくわかります。しかし、備えあれば憂いなし。常日頃のまじめな積み重ねが一番です。統括官に"帳面はしっかりしていますね"と言われたのが嬉しかったなぁ。一応プロなんですけどね…。     敬具
税理士 宮村吉徳
◆スタッフからの一言   【今井 明子】
2011年はあまりにも色々なことがあり、思い返せば辛く悲しい出来事ばかりの一年だった様な気がします。時が経てば癒えるなんて簡単には言えないほどの思いをした方々が多い中、真の幸福とはどういうものなのか考えてしまいます。先日ブ−タン国王ご夫妻が来日されましたが、この国の国民の97%が幸福だと感じているとのことでした。確かにテレビに映し出される人々の顔は穏やかで幸せそうな笑顔がいっぱいでした。この幸福の尺度はどこにあるのでしょうか・・・本当の豊かさとは・・・考えさせられてしまいます。先日ある新聞の投書欄でとても良い記事を目にしました。今までスト−ブで冬を過ごしてきた家族がこたつを買ったことにより、食後は子供部屋に戻っていた息子さんがこたつに足を入れて家族で話をするようになったそうです。この方の投稿の締めに " こたつ一台で家族の絆を実感できるなんて " とありました。これもちょっとしたことですが幸福の尺度になるのではないでしょうか。そういえば子供のころ家族全員でこたつに入ってミカンを頬張っていた時のなんて幸せだったことか・・・今、私にとって幸せと感じるのは昨日でも明日でもない今この時を生きていられるということ。そのことに感謝をし、一日一日を大切にしたいと思います。
 最後になりましたが、今年一年本当にお世話になりありがとうございました。2012年も本年同様よろしくお願いいたします。              平成23年12月 今井 明子

≪年末年始の営業は、12月28日〜1月4日まで、お休みさせていただきます≫